胃もたれ・胸焼け・腹満・食欲不振などの
気滞(きたい:気の流れが悪い状態)に用いる。
<ポイント>
① 体力が中程度で、みぞおちのつかえ感があり、吐き気、食欲不振、おなかがゴロゴロ鳴って下痢がちの人に向く。
② 急性・慢性の胃腸炎、消化不良、胃下垂、下痢、軟便、二日酔い、胸やけ、口内炎など
③「瀉心」は、五臓の「心」の働きを表す「心気(しんき)」のうっ滞を通すという意味もあるため、ストレス性の症状に特に効果的。神経性胃炎や神経症などによく用いる。
④ 120番は14番から熱をとる作用のあるオウゴンを除いたもので、やせ型で冷えのあるような方の胃腸の症状に良い。口内炎は熱の症状でもあるので、口内炎がないタイプの人は120番のほうが向いていることが多い。
<配合生薬>
14番=半夏(ハンゲ)、黄芩(オウゴン)、乾姜(カンキョウ)、人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、黄連(オウレン)
120番=14番ー黄芩(オウゴン)