寒気のない風邪や

寒気がなくなってきた風邪の回復期

(葛根湯や麻黄湯で汗をかききった後など)

 

<ポイント>

① 寒気のない風邪や、麻黄湯や葛根湯などの辛温解表薬で発汗した後の風邪に用いる。

② 比較的体力のある方の風邪や、胸脇苦満(きょうきょうくまん:肋骨の下あたりが張って苦しい)や、口の中の不快感などがある人の食欲不振、吐き気、倦怠感に用いる。

③ かぜがこじれて長引いたとき、胃腸虚弱、食欲不振、疲労感など。

④ 109番「小柴胡湯加桔梗石膏湯(ショウサイコトウカキキョウセッコウトウ)」は9番の小柴胡湯に「桔梗(キキョウ)」と「石膏(セッコウ)」を加えたもので、扁桃炎(へんとうえん)、扁桃周囲炎などによるのどの腫(は)れや痛みの改善に用いられる。

 

<配合生薬>

9番=柴胡(サイコ)、 半夏(ハンゲ)、 黄芩(オウゴン)、 大棗(タイソウ)、 人参(ニンジン)、 甘草(カンゾウ)、 生姜(ショウキョウ)

109番 = 上記 + 桔梗(キキョウ), 石膏(セッコウ)