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東洋医学と西洋医学の併用

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東洋医学と西洋医学の併用

 

 現在、日本を始め、先進国の医療機関で用いられている医療はそのほとんどが西洋医学です。ところが、西洋医学と東洋医学の双方を学んでくると、一般の方が日常的に利用する医療の9割程度は東洋医学、特に漢方薬を利用する医療が適切なのだということを多くの人が知ります。実は西洋医学には一般的な痛みや風邪(上気道炎や胃腸炎)といった病の根本原因に対する治療があまりありません。

 例えば、風邪は西洋医学が最も不得意な分野で、抗生剤を使うような風邪は一般の方の10%程度で、その多くはウイルス性の風邪であることが分かってきました。それに普段から健康な人であれば細菌感染でも抗生剤は必ずしも必要なものではありません。それどころか抗生剤は健康を維持するために必要な細菌も殺してしまうので、現在ではむやみに使うことはあまりなくなりました。また発熱も細菌やウイルスを倒すために身体が頑張って体温を上げています。それを解熱剤で下げてしまうと免疫力も下がるので風邪は長引きます。今まで治療だと考えられていたことが、時を経るにつれて必ずしもそうではないことが分かってきました。
 400年前に始まった西洋医学は、科学に基づいたとても優れた医学の一つですが、その医療の多くは症状を取るだけの「対症療法」です。それに比べて4000年前から続く東洋医学は、数分で効果のあるものから年単位で効果のあるものまで様々ですが、基本的には粘膜にある免疫系に作用して、自己治癒力を引き出し根本治療を促します。

 

 どちらの医療が優れているという訳ではありません。どちらも状況によっては非常に重要な医学です。より良い医療を選択するために大切なことは、双方の優れた医学の長所と短所をしっかり理解した上で、両方の医学を適切に使って行くことです。今、日本の保険診療で受けられる最善の医学は漢方薬を中心とした西洋医学との併用療法だと当院では考え実践しています。

 

 

対症療法について

 

 西洋医学というものを適切に利用するためには、「対症療法」というものが、どんなものであるのかということを理解しなければなりません。

 

 例えば、頭痛や肩こり、生理痛、めまい、便秘、下痢、不眠、自律神経失調症などの一般的によく見られる症状は、多くの場合、西洋医学的な検査では炎症が起こっているという反応値以外には大きな異常を認めることがあまりありません。科学的には症状を生じさせる体内物質、あるいは不足している物質などは分かっているものもあるのですが、何故そういった物質的な異常が生じているのかという根本原因まではまだ解明されていないことがとても多いのです。西洋医学は科学に基づいている医学なので、検査に異常のない場合は治療方法がほとんどないばかりか、検査値に異常のないものに対して治療をすることはEBM(Evidence Based Medicine「根拠に基づいた医療」)という観点からは誤った治療だと考えます。

ところが、実際は、検査値に明らかな異常が出ない「症状」で悩まれている方がとても多いのです。

 

 下記に対症療法の例を挙げます。これらは症状を取るだけでその症状の原因を治療していません。しかし、一時的に用いる薬剤としては優れた点も持ち合わせています。ですから当院ではこのような対症療法と根本治療である漢方薬を併用して治療を行って行きます。
 痛みや発熱・・・解熱鎮痛薬
 高血圧・・・降圧薬(血圧が上がる根本原因の多くは分かっていません)
 糖尿病・・・血糖降下薬(血統も同様です)
 生理痛・・・ホルモン剤、鎮痛薬(これらは副作用も強く症状を重くしていきます)
 便秘・軟便・・・下剤・整腸剤(何故便秘になるのか不明です)
 胃炎・・・制酸薬・胃粘膜保護薬(酸が出過ぎる原因は不明です)
 更年期障害・不妊症・・・ホルモン剤、体外受精(なぜホルモン異常で症状が出るのか)
 癌・・・抗がん剤(癌が出来てしまう免疫能の低下は未解明です)
 不眠症・うつ・・・睡眠薬・抗鬱薬・抗不安薬
 自律神経失調症・・・あらゆる対症療法薬、ホルモン剤、抗不安薬など

 

 

飲み続けなければならない対症療法薬

 

 対症療法は症状を一時的に取り除くだけなので、一生涯飲み続けなければならない薬が多くあります。なぜならその症状が生じている根本的な原因を治療していないからです。さらに深刻なことはそれらの薬の副作用を消すためにまた薬が増えるということです。現在の日本では、65歳以上の方の平均的な内服量は5剤、つまり1日に10錠から15錠程度です。

 

 「痛み止めが効かなくなって来た」とか「睡眠薬はどんどん増えて行く」と行ったことをお聞きになったことがあるかもしれません。それは理由を考えると当たり前のことなのです。病の原因のほとんどは、生活や食事に原因があります。ところが、現在の多くの病院では生活や食事の指導がほとんど行なわれていません。現代医学の最も大きな問題点として、医師も患者さんも症状を取ることしか考えていないということがあります。

 

 そもそも「症状」というのは身体からのメッセージなのです。例えば風邪を引いて寒気がするというのは、身体が身体を温めて欲しいから、骨折の痛みは「骨を使わないで欲しい」というメッセージなのです。対症療法である鎮痛薬や睡眠薬はそういった身体からのメッセージを消します。その間にその症状の原因となっている食事や生活がしっかり変われば自己治癒力で治るのですが、そういった原因となる生活を改善しないで症状を取っていると、原因はどんどん大きくなり、痛みや不眠といった症状が強くなってくるので、それまでの対症療法では症状が消えないという状態にまでなってしまうのです。

 

「未病」とは何か。

 

 先ほども触れたように、一般の患者さんが感じる症状の多くは、西洋医学的な検査には異常がでません。そういった状態を「未病(ミビョウ)」すなわち「未だ病ならず」と東洋医学では呼び、漢方薬はそういった状態から治療する術を4000年の歴史をかけて開拓してきました。

 

 偏に頭痛と言ってもあらゆる原因が考えられます。中医学においては問診を行い、さらにベロと脈を診てその原因の予想を立てます。そしてそれに対して漢方薬を処方します。漢方薬は患者さんの体内にある免疫細胞を活性化して自己治癒力を引き出すことで、体質を改善していき、症状を取り去って行きます。漢方診療の素晴らしいところは、そういった診断や治療の過程で、患者さんの生活や食生活の中で、何が間違っていることでそのような症状が出ているのかということが、だんだんと分かって行くことです。

 

 漢方薬も所詮、対症療法なのです。本当の根本治療は生活や食事の改善にあり、医療というのはそういう部分までしなければ本当の医療とは呼べません。西洋薬による対症療法だけでは、生活のどの部分に原因があるのか分からないのですが、東洋医学ではそれがはっきりと分かって行きます。

 

 当院では西洋医学と東洋医学を用いて、食事や生活の指導も心がけているので、痛み止めや睡眠薬が増えて行く患者さんはほとんどいません。また、生活や食事を変えて行ける患者さんはその治りもとても早く、頭痛や生理痛、不眠、便秘などは特殊な病態を除けば1、2ヶ月もあれば8割以上の患者さんに改善が認められます。そしてそれと共に心身のだるさがなくなり「調子がいいってこんなに気持ちのよいものだったのか」と感じるようになります。

 

 

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