New 3 cassettes release “Piano Triology” by Tomoyoshi Date on November 8th.

German tour in November.

https://tomoyoshidate.bandcamp.com

『Piano Triology』 Tomoyoshi Date

 12K(米)やLAAPS(仏)、QuietDetails(英)などの気鋭アンビエントレーベルからリリースが続いている医師・音楽家のTomoyoshi Dateが、2021年から2024年にかけて作成したピアノ三部作が限定150本のカセットで11月10日にBandcampでリリースされます。

 LAAPSより発売され、2023年1月Bandcampのベスト・アンビエントに選出された『438Hz, As it is, As you are』、東京・高円寺Tataにて行われたSilver gelatin(古書・キュレーション)の展示用につくられた『Tata』、夭折した友人への追悼としてつくられた『Requiem』の三作が、Silver gelatinによるファウンドフォトを用いた特性ジャケットで、三作同時リリースされます。

 モノと時間の経過をテーマに作成されたこの三部作は、引き伸ばされて反復するピアノやマイクロサウンドと有機的なエレクトロニクスのコンビネーションを特徴とし、リズムと旋律という境界の解体を試みた音楽です。

 近年、Dateは世界初となる純正律の音楽を自動生成するプログラムの制作(https://www.youtube.com/watch?v=O1BNEjMtL1o)を手がけており、この三部作は、これまでのDateの平均律による作曲の集大成とも言える作品群です。

 彼は11月13日にQuiet Detailsからデューク大学の教授であるBill Seamanとの共作「Duet」もリリースします。

① 『432Hz, As it is, As you are』

https://tomoyoshidate.bandcamp.com/album/piano-triology-432hz-as-it-is-as-you-are

 世界で初めて三味線を五線譜に記した叔母から譲り受けたDIAPASONの古いピアノは、緩んでしまったひとつのペグのピッチ(2022年は438Hz)に合わせて、調律しなおされて録音されました(As it is)。廃盤となった45回転のレコードでは、リスナーの環境に合わせてそのピッチを調整できる仕様(As you are)でした。今作では昨今Dateが制作している432Hzのピッチに調整されて収録されています。カセットテープに収録されている音楽は経年劣化によってそのピッチが少しずつ落ちていきます。変化することのないデジタル配信の音楽とカセットテープとの間に、モノ、音としての時間が現れて来ます。

② 『Tata』

https://tomoyoshidate.bandcamp.com/album/piano-triology-tata

 2023年9月東京・高円寺のGallery Tataにて行われたSilverGelatin(古書・キュレーション)の展示のための音楽として作成されたこの作品は、Tataの店内にある古時計や床、古物、紙の音を用いて作成されました。Dateの従来の作品とは異なり、ギャラリーTataへの入場から黄泉の国へと誘われるような、アルバム全体がひとつのストーリーとして構成されています。三部作のジャケットに用いられている写真は、silver gelatinが発掘した、写真技術黎明期である明治後期から大正時代の写真です。作者不詳のこれらの作品たちは、歴史的な価値を凌駕して、作品そのものの深淵な美しさを、時と共に増しながら、展示会場にファウンド・フォトとして飾られていました。Tataは名もなき人々とその時間へのオマージュとなっています。

③ 『Requiem』

https://tomoyoshidate.bandcamp.com/album/piano-triology-requiem

 「死」はすべての人に訪れる事象であり、今生きている私たちにも必ずその時は訪れます。どんな人にも訪れる「死」とは、疎まれるべき現象なのか。悲しみや憐れみは、その対象と他者との比較によって生まれます。

 この地球上では、あらゆる生命の波が渦巻き、常に循環しています。一人の人間の人生は、その人が体験し、感じた唯一無二の世界でしかあり得ません。良い人生、悪い人生というのは、自分や他者との比較によって生まれるものでしかありません。「死」とはひとつの「流れ」であり、生命の奇跡に対して、出会えたことの喜びを讃えあう瞬間だと私は考えています。この追悼歌は、決してネガティブなものではなく、旅立った人々へのポジティブな気の方向によって生まれました。苦悩の根源である比較から解放されて旅立った人々への祝福の追悼歌です。

Tomoyoshi Date Schedule

11.10 Germany Munich

Solo + Duo(w/Stephan Mathieu) 

Lighting: Caro Mikalef

at Frameless

11.13 “Duet” Bill Seaman + Tomoyoshi Date from Quiet details Release

https://bandcamp.com/private/RHS4HI81

11.15 Germay Belrin

 Dauw label night 

w/ Midori Hirano, Stijn Hüwels & Tomoyoshi Date Duo

front act : Sorana Date (10 y/o)

at Galilärkirche

12.07 Jinbou-cho Poralis

ILLUHA Japan Last Performance “Good Luck Corey!”

ILLUHA one man show, 2 stage.

https://polaris241207.peatix.com