別名「医王湯」とも呼ばれる
元気がでる漢方

 

<ポイント>

①  やる気や元気の「気」を出してくれる補気剤として「医王湯」の別名を持つ。

② 高齢や幼少時の気虚にとくに効果を発揮する。

③ ただし、更年期などの陰虚火旺や、ストレスがたまってイライラする肝気鬱結の状態では、気が更新してほてりやイライラなどを増長することがあるので連用には注意すること。

④  風邪をひきやすい人の風邪予防にも良いが、副作用も出ることが多い薬なので、証にあった内服をすること。漢方のなかでも比較的副作用の多い薬。虚証に用いる。

⑤ 食欲がなく、疲れた日の午後になると頭痛や倦怠感が起こり、息切れや声が小さい人に適する。

 

<配合生薬>

石膏(セッコウ)、 地黄(ジオウ)、 当帰(トウキ)、牛蒡子(ゴボウシ)、 蒼朮(ソウジュツ)、 防風(ボウフウ)、木通(モクツウ)、 知母(チモ)、甘草(カンゾウ)、苦参(クジン)、荊芥(ケイガイ)、 胡麻(ゴマ)、 蝉退(センタイ)