冷えが原因でお腹の「痛み」がある方に使います。
特に生理痛には68番芍薬甘草湯と併用することで
15分〜30分程度効果を示します。
<ポイント>
① とくに虚弱な体質で冷えがある人の腹痛に対して用います。(散寒温中)
この腹痛は生理痛や、胃腸・下腹部などの平滑筋(骨格筋や心筋は横紋筋)の痛みを主に指します。
② 処方箋なしで買える市販の漢方胃腸薬は、多くが「安中散」を基本につくられています。
生理痛に用いる5+68の処方は、市販薬の大正漢方胃腸薬と構成生薬が同じです。
③ 神経質な人に向く薬ともされ、ストレスによる胃のあたりの膨張感、不快感・胃酸過多などにも用いられます。
胃下垂の人に多い、胃アトニー(胃無力症)にともなう不快症状の改善にも役立ちます。
<配合生薬>
桂皮(ケイヒ)、良姜(リョウキョウ)、延胡索(エンゴサク)、茴香(ウイキョウ)、牡蛎(ボレイ)、甘草(カンゾウ)、縮砂(シュクシャ)、