腎陰虚を治す基本処方

老化予防や

子供の成長促進にも用いる

 

<ポイント>

① 陰虚に加え、陽虚(下半身の冷え・しびれ・坐骨神経痛・筋力低下、口渇など)を伴う方の代表的な処方。

② 陰が少なくなる40歳以降の方、もしくは陰を増やす段階の小児によく用いる。

③ 陰虚の治療には時間がかかるため、諸症状が安定してから用いることが多い。

④ 配合生薬の地黄が胃もたれを生じさせることがあり、その場合は食後に内服することで改善することが多い。
  それでも改善しない場合は、地黄を何首烏(カシュウ)に変え、縮砂(シュクシャ)を加えるなどする。
  ただし、保険適応のエキス剤がないため、煎じ薬にするか5番安中散などを加えて内服して対応する。

⑤ 花粉症で目のかゆいタイプや夕方以降の症状が強い人にも用いる。

<配合生薬>

地黄(ジオウ)、山茱萸(サンシュユ)、山薬(サンヤク)、沢瀉(タクシャ)、茯苓(ブクリョウ)、牡丹皮(ボタンピ)