リンパ節炎やしこりなどを伴う
アレルギー症状に用いる

 

<ポイント>

① 乾燥肌やさまざまな湿疹やアレルギー疾患、身体上部、ノドや頸部・腋窩(脇の下)などのリンパ節炎などに用いる。

② 急性扁桃炎や動物性脂肪(とくに乳製品)の摂取による前腕から手背にかけての湿疹に良い。その際は乳製品の摂取を控えること。

③ 養血薬が入っているため、長期化した皮膚疾患に用いる。のどの腫れやすい子どもの長期的なアレルギー治療にも適している。

④ 柴胡や薄荷に加え、肝血を補う四物湯が含まれ、感情を調整する肝の作用と清熱薬が含まれるため、肝鬱が化熱した頭痛・眼球充血・イライラ・口苦・口渇・不眠などに用いる。

⑤ 80と構成生薬は類似しており、対象疾患も近いが、ストレスなどの肝気鬱結や、リンパ節の腫脹がある場合は80を用いる。

 

<配合生薬>

地黄(ジオウ)、 薬(シャクヤク)、 川芎(センキュウ)、 当帰(トウキ)、黄芩(オウゴン)、 黄柏(オウバク)、 黄連(オウレン)、 山梔子(サンシシ)、

桔梗(キキョウ)、柴胡(サイコ)、 薄荷(ハッカ)、 連翹(レンギョウ)、栝楼根(カロコン)、 甘草(カンゾウ)、  牛蒡子(ゴボウシ)