自己紹介* Part1*
はじめまして。
2024年4月よりつゆくさ医院で土曜日の診療を担当しております水谷と申します。

伊達先生より以前ブログで紹介はしていただいておりましたが、改めて、自己紹介させていただきます。

2018年より、立川相互病院で初期研修と、総合診療科の専攻研修を経て、2024年より非常勤医師として勤務しております。

元々人に興味がある性格であったことや、東洋医学的な発想(中庸、整える、心身一如など)に共感をもっていたため、東洋医学の専門医になることを学生時代に考えました。しかし当時の私は特に東洋医学の知識や経験もなかった(漢方薬も飲んだことない)ため、HPで漢方CLを検索してた所、つゆくさ医院に目がとまりました。つゆくさ医院で発信されていた医療や健康に対する考え方や思想に感銘を受け、自分が想像していた医師像が見えたことに喜びました(病院で西洋科として働く医師像に自分が魅力を感じなかったたため)。医学部5年生の僕でしたが、伊達先生は快く受け入れてくださり、以降、診療の陪席も継続的にさせていただきました。医学部5年生の僕でしたが、伊達先生は快く受け入れてくださり、以降、診療の陪席も継続的にさせていただきました。東洋医学の世界にいち早く入りたいと考えていた僕でしたが、伊達先生にまずは西洋医学をしっかり勉強することを勧められました。

 そのため、医師としての見聞を広めるため、総合診療科医(内科医)として研修を積みました。研修内容としては、内科以外にも精神科や皮膚科、緩和ケア科、小児科、整形外科などでも短期研修を行ない、救急外来、入院管理、訪問診療や診療所など幅広いグラウンドで研修を積みました。研修ではそれぞれの専門医が、何を見立てどう考えているのか、西洋医学的アプローチのメリットとその限界がどこにあるのかを常に意識してきました。

*Part2*
 また総合診療科医として、主に入院病棟や救急患者と向き合う中、西洋医学の進歩した検査治療技術で救われる患者さんが大勢おり、西洋医学の凄さを肌で体験した一方で、困っている患者さんにも沢山出会いました。 困った症状があっても医師から「検査で異常はないから問題はないはず」「対症療法薬以外に治療方法はない」「異常がないのに症状が続くのは、精神的な問題(or老化)なのだろう」と言われ、相手にされない経験をしたという方が沢山いました。 実は患者だけでなく医師も、どうすればよいか分からないため困っていました。 西洋医学は解剖生理的に異常が起きていないかを検査を主軸に診断をしていくため、検査で異常が指摘できないと診断治療に結びつけにくいという弱点があります。

 一方、東洋医学は検査のない時代から発達し、自分の身体のバランスを整え、自然治癒力を高めることにフォーカスを当ててきた学問のため、検査で異常がなくても、身体バランスのずれを上手く説明し対処法を提案できることが多いです。 日本は、保険医療の窓口を全て医師が担うシステムのため、身体の困った症状があれば、まず医師に受診しますが、日本の医師は西洋医学を学んだ医師であり、東洋医学は学んでいないため、このようなミスマッチが多発してしまいます。 西洋医学と東洋医学のそれぞれの医療の得意分野を認識し、うまくシェアできることが大切だと考えます。

 しかし実際に、東洋医学といっても、漢方や鍼灸、整体など含めた代替医療の治療方法は多岐に渡り、治療院も乱立しているため、どの治療方法が自分に合っているのか、分かりづらいのも難点であります。 その理由のひとつに、人という身体の複雑さ、神秘さと、それに伴いアプローチ方法に多様性が生まれるからだと考えております。 僕自身は、漢方を中心に東洋医学の研修を始めましたが、鍼灸や整体院に実際に施術を受けに行き、それぞれの専門治療家の見立てやアプローチ方法、得意な治療領域などを体験して学びつつ、2024/3からは、鍼灸整体治療院での研修も同時並行で進めており、実際の臨床にも活かしております。

 僕自身の理想は、不調がある方の最初の受け皿となり、その方の問題点を整理していき、どのようなアプローチ方法でご自身の身体と向き合っていくことがよいのかをオーダーメイドに検討し、その都度最適なアドバイスをしていけることです。 そして、僕自身も漢方や鍼灸整体を使った治療家として能力を高めていきますが、独りよがりな治療にならないよう、常に見聞を広め、西洋東洋問わず他の治療家と連携を図ることで、患者さんにとってのベストを常に考えていきたいと思っております。

*Part3*
 また、昨今は、時代の変化に伴い、情報デジタル社会で様々な情報が飛び交い、スマホやPCの普及に伴い、頭と目を酷使し、身体が置き去りになり、身体の感覚が鈍化し、自分にとって何が正しいのか分からなくなっている方が多いと言われております。(河野智聖(著):身心をひらく整体) 僕自身も社会人となり、上記の通りな生活に揉まれ、身体を壊し現在進行形で、身体の感覚を取り戻すため日々精進しておりますが、これからの時代は、頭でっかちで情報に惑わされる人にならないよう、自分自身の身体への感覚を取り戻すことが大切になっていくと思います。
 長くなりましたが、まとめさせていただくと 不調や症状とは、身体からのSOSのサインであり、今までの生活では立ち行かなくなってるということを身体に教えてくれています。 僕ら医療者は身体からのSOSのサインを読み取り、患者さんに説明し、解決策を提案し、サポートしていくことが仕事です。 そして患者さん自身が、不調を通して自分自身を知り、過去を振り返り、自分自身と向き合っていけることを診療の中で大切にしたいと考えています。 僕自身、現在進行形で自分の身体と向き合う ことを学んでいる最中であり、至らない点も多々ありますが、一緒に向き合って成長していけたらと思います。 どんな些細な相談でも気軽にしてください。 宜しくお願い致します。