幼稚園や小学校でのオミクロン感染が拡大した影響もあり、玉屏風散の子どもの内服方法について問い合わせが増えてきたので、お答えいたします。
まず、子どもの場合は野性が強いので、野生の動物のように味覚や嗅覚がはっきりしている子どもが多いです。
そのため、自分に必要なときに必要な量だけ飲む。というのが子どもの特徴です。
飲みたがる漢方薬なら1回に3袋飲む子もいますが、問題があったことはありません。
うちの子どもは1歳のとき、99小建中湯を一度に4袋飲んでいるときがありました。
もちろん、問題を感じるようであれば、やめれば元に戻ります。大量内服を奨励するわけではないので、通常は1回に2袋までにしましょう。
玉屏風散は通常大人量の半分程度でも効果があるので、学校に行く前と帰宅後に内服させてあげると風邪をひきにくくなります。
また、言葉がわかる年代の子どもたちには、なぜ飲むのかを「ちゃんと時間をかけて説明してあげる」ことが大切です。
それでも難しい場合は、子どもが好きな甘い漢方(72甘麦大棗湯や99小建中湯など)に少し玉屏風散をいれてあげると良いです。
「玉屏風散きなこ棒」
それでも難しい場合には、「玉屏風散きなこ棒」がおすすめです。
きな粉60g+玉屏風散20g+蜂蜜大さじ3+水大さじ3 ぐらいを混ぜて固まらせて冷蔵庫に保存しながら、朝夕1本食べると良いです。
できれば子どもに作らせてあげると良いです。分量に関しては、上記を基本にして、硬さ・甘さなどを見て調整してみてください。
玉屏風散は肺と胃腸系の免疫力を活性化させるものなので、気虚による疲れや、マスクによる口呼吸で弱った肺気虚、慢性鼻炎、花粉症にも効きます。
幼少期にからだを整えておくと、生涯強いからだで生きていくことができます。
玉屏風散はとても良いものなので、是非お子さんにも内服させてあげてください。